ティンカーベル　クリスマス　置物 その他 超人気高品質

　デジタル報道センターの“真希バオー”こと中嶋真希記者が下半期GⅠシリーズ計12戦を予想します。最終戦は、年末を盛り上げるグランプリレース、有馬記念（中山2500メートル、25日午後3時25分発走）と、2歳王者決定戦、ホープフルステークス（S）＝中山2000メートル、28日午後3時25分発走。有馬記念は、今春GⅠを2勝したタイトルホルダー、昨年の覇者エフフォーリア、天皇賞・秋を制した3歳馬イクイノックスなど豪華メンバーが集結。ホープフルSも、来年のクラシックで主役を狙う有力馬が集まりました。競馬担当30年の師匠、松沢一憲記者も気合十分。暮れの大一番を当てて「終わりよければ全てブラボー」といきましょう。

サイン馬券は？

　「サッカーのワールドカップカタール大会は、アルゼンチンが優勝。メッシ選手の背番号は10、誕生日は6月24日……。それとも、強豪ドイツとスペインを破ったサムライブルーの青枠か。いや、長友佑都選手の髪は赤かったな。じゃあ、赤枠か？」。真希バオーがブツブツつぶやいていると、「おい、どうしたんだ」と師匠がやってきた。

　「有馬記念といえば、世相を映すサイン馬券。この1年を振り返りながら、サインを考えるのが楽しいですよね」と真希バオーが言うと、「サインとはちょっと違うが、出目論で逆張りするっていう手もあるぞ」と師匠。出目論とは、よく出る数字に乗ったり、逆に出ていない数字を攻めたりする方法だ。「有馬記念は内枠有利と言うけれど、過去10年、1～4枠が6勝・2着6回・3着3回で、5～8枠が4勝・2着4回・3着7回と、外からも来ている。ただ8枠だけは別で、1頭も連対馬を出していない“鬼門”なんだ。でも、データが塗り替えられるのも競馬だ。今年は逆張りして8枠を買うというのも面白いぞ」。データ好きの師匠ならではの遊び方だ。

　有馬記念の傾向について「1番人気は6勝・2着1回と人気に応えているが、2、3番人気はそれぞれ2連対と不振で、代わりに8～11番人気から5頭が連対しているぞ」と師匠。「過去10年、馬連の配当は、堅い3けた配当も3回あるが、9、11番人気の伏兵（トゥザワールド、サラキア）が2着に健闘した2014、20年に1万2350円、1万330円の高配当が飛び出している。波乱も視野に入れておきたいな」

　有馬記念が終わると、28日にはホープフルSもある。

　「出世レース、東スポ杯2歳S（東京1800メートル）の1、3着馬が出走するな。このレースは、過去8年、勝ち馬はすべて3番人気以内だ。GⅠに昇格した過去5年は、特に堅い決着が続いているな。人気薄の馬に出番はなさそうだ」

松沢記者の本命は……

　＜有馬記念＞

　◎イクイノックス、○タイトルホルダー、▲エフフォーリア、△ジェラルディーナ、△ジャスティンパレス、△ヴェラアズール

　「イクイノックスは、皐月賞（中山2000メートル）は大外枠に加え、厳しいマークに遭い、2着。上がり最速で追い込んだダービー（東京2400メートル）でも首差2着に泣いた。前走天皇賞・秋（東京2000メートル）は、1頭大逃げの特殊な展開の2番手から、直線32秒7の驚異の上がりでキッチリとらえてGⅠ初制覇。3歳期待のエースが、GⅠ連覇を飾るぞ」

　＜ホープフルS＞（枠順決定前の印です。最終決断は毎日新聞競馬面で）

　◎ハーツコンチェルト、○ガストリック、▲ミッキーカプチーノ、△キングズレイン、△ファントムシーフ、△グリューネグリーン

　「ハーツコンチェルトは、前走東スポ杯2歳S3着。出遅れたがメンバー最速33秒8の末脚で勝ち馬に4分の3馬身差まで迫った。新馬戦（2000メートル）はスローだったとはいえ、2着に8馬身差で勝利したのは圧巻だった。能力の高さで、2歳王者に輝くぞ」

真希バオーの大胆予想

　馬連5頭ボックス（10点×100円＝1000円）

　＜有馬記念＞

（3）ボルドグフーシュ

（5）ジェラルディーナ

（9）イクイノックス

（10）ジャスティンパレス

（13）タイトルホルダー

　2014年の有馬記念は鮮明に覚えている。師匠に弟子入りしたばかりで、現地での有馬観戦は初めて。一緒に観戦したベテラン競馬ファンたちに「ディープインパクト産駒は有馬を勝てない」と言われながらも、本命ジェンティルドンナを信じた。結果、単勝と枠連をゲット。女王の最後の走りを目に焼き付けた。

　あれから8年。女王の娘、ジェラルディーナが、母が有終の美を飾った舞台に臨む。

　母ジェンティルドンナ、母の父ディープインパクト、そして父モーリスの祖父グラスワンダーと、有馬記念の勝ち馬3頭の血を引いている。まるで、有馬記念を勝つために生まれたかのような血統だ。前走から距離が300メートル延びるが、前走はまだまだ伸びそうな勢いでゴール板に飛び込んだ。2走前のオールカマー（中山2200メートル）を勝っていることから、中山適性も証明済み。この馬に、年末大一番の夢を託したい。

　＜ホープフルS＞

　ガストリック▽グリューネグリーン▽トップナイフ▽ハーツコンチェルト▽ミッキーカプチーノ

　師匠と同じく、真希バオーもハーツコンチェルトに期待する。前走東スポ杯2歳Sは、出遅れが響いて3着。さらに、新馬戦からの距離短縮で忙しかったと松山弘平騎手はコメントしている。距離延長で、本来の力を発揮できるはずだ。今年最後のGⅠを勝って、来年のクラシックに弾みを付けてほしい。

これまでの収支

　スプリンターズS　－1000円

　◎秋華賞　払い戻し990円

　菊花賞　－1000円

　天皇賞・秋　－1000円

　エリザベス女王杯　－1000円

　マイルCS　－1000円

　◎ジャパンC　払い戻し940円

　チャンピオンズC　－1000円

　阪神JF　－1000円

　◎朝日杯FS　払い戻し550円

中嶋真希

　毎日新聞デジタル報道センター記者。業務の傍ら、学生時代から興味があった競馬を本格的に勉強しようと、2014年、競馬担当の松沢一憲記者に勝手に弟子入り。得意技は、パドックで激走する穴馬を見つけること。皐月賞馬イスラボニータが大好きで、産駒の応援に励んでいる。