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とある市役所の市民課長は、３０年間無欠勤で、市民要望について、毎日、承認するハンコ押しをし続けていた。ナレーションで、「彼は、何も考えず、同じ作業をしているだけで、生きている、とは言えない」とコメントが付く。そこへ、「淀んで、臭い川を子供の遊び場にして欲しい」と要望に来た主婦達に、「ああ、それは、下水道課の仕事ですので、そちらに行って下さい」という所から、あらゆる職場へたらい回しされ、「助役」に、「そのようなご要望に答えるために市民課へ行って下さい」と言われ、振り出しに戻ってしまう。　志村喬演ずる「市民課長」は、その要望について、「検討」という名目で実質的に「棚上げ」してしまう。　しかし、ある切っ掛けから彼はその要望を実現させるように、限られた寿命を全力をあげて取り組み、実現し、天寿を全うする。　映画では、市民課長の通夜の場面に変わり、市民係長、市民課の職員、市民課長の息子夫婦などと、議論し始め、「市民課長」が、要望を実現させるために、必死で取り組んだ事を解き明かしてゆく。係長役の「藤原鎌足」職員の「千秋実」など、「黒澤一家」の俳優陣が、役になりきる名演技を見せてくれる。　通夜の最後に市民課の全員が、「渡辺課長に続け！」と言うのだが、係長が「市民課長」になった途端、昔通りの「市民課長」に戻ってしまう。　最初のたらい回しの場面は、「笑える場面」であるが、後半を占める「渡辺課長」の通夜の描写は、本当の意味で「生きる」とは、どのような事か、黒沢明の脚本・監督は、やはり、素晴らしい。　これを視て、果たして、自分は、本当の意味で「生きる」ようにしているのか、自問自答してしまう。　黒澤明の監督作品に「凡作」は、全く無いが、この作品は、ベスト３に位置付けても良い、傑作であると思う。　今、廉価盤になっているので、誰もが、一度は見ておくべき作品であると思う。特に、「就職」したての若人は、必ず視ておくべき作品であると思う。　143分とやや、長めの作品であるが、無駄な場面は一切無く、画面に釘付けになって、長さを感じさせない。鑑賞者を飽きさせないために、「スター・ウォーズ」を製作した「ジョージ・ルーカス」は、無駄な場面を省いて、緊張感が持続するように編集する事に重点を置いたというコメントがあるが、その方針は、黒澤監督の全作品にみられる。　歴史に残る名作です！

ようやく要約市役所、余命、全てが閉となる時、一人の役人の生き様。その成果は大きくもないが小さくもない、革新的だが現実的。命短し恋せよ乙女。

主人公の男性が、必死で頑張った。良かった、良かった、良かった。

こんなに良い映画とわ、思いませんでした。だいぶ前からしってたけど。ジンときた

人は何のために生きるのかしみじみと感じさせるとても良い作品でありました

一度じっくり見てみたかった。万古不易のテーマを扱っている作品は、色褪せない。

素晴らしい。。人生最後は。こう言う。生き方をしてみたい。7人の侍より、私は、好きだ。

別にここで書くことはないけど素晴らしい映画なので星5をつけたいのでただの文字数埋めです。あだ名を聞くシーンが好きです。

いつからでも「生き直せる」という偉大なメッセージをありがとうございます。死を受容するまでの過程（葛藤）が志村喬の絶妙な所作で表現されている。監督の発想と役者の表現のすばらしさに感動しました。「死」をなんだか暖かい・身近なものに感じました。自分が初めて癌の手術を受け、その休業中に鑑賞したので心の底まで沁みました。生きる勇気をいただき、ありがとうございました。感謝しつつ生きます。

黒澤明監督の作品のなかで最も好きな作品です。志村喬さんも素晴らしいです。