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ガンダムっぽくない

もはやレジェンドと化しているホアキンの実兄リバー・フェニックスがほぼノーギャラで出演している本作、キアヌ・リーブスの若き日の姿も拝める希少価値の高い作品だ。巷ではシェイクスピアの『ヘンリー4&5世』ベースのシナリオとも言われているが、それはハリウッドに押しつけられたトッピング的要素にすぎない。この映画はおそらく、1950年代の米国でヒッピーたちから圧倒的支持を得た(監督が愛して止まない)“ビートニク”に対するオマージュ作品であろう。評論家の川口敦子氏によると、監督のガス・ヴァン・サント自身が、ビートニクの中心人物であったウィリアム・シュワード・バロウズ二世のグルーピーだったそうで、劇中リバー演じるマイクとキアヌ演じるスコットに旅行資金を提供する金持ちハンス(もちろんゲイ)がそのバロウズがモデルとなっている登場人物ではないだろうか。ちなみにバロウズの祖父はユニシスの前進バロウズ商会の創業者、大金持ち一族の出身なのである。同性愛者だったバロウズの意匠を全体にまとわせつつ、わずか1才で施設にあずけられたマックスの母親探しに出かけるロードムービー部が本作の核心なのであろう。なぜなら、ビートニク文学におけるバイブル的存在といえる『オン・ザ・ロード』で描かれる父親探しの旅と、本作の設定が酷似しているからに他ならない。サル・パラダイス→ジャック・ケルアック→スコット、ディーン・モリアーティ→ニール・キャサディ→マイク。スコットが市長である父の跡を継ぎ、マイクたちゴロツキたちと距離をおくくだりなど、実際のケルアックとキャサディの関係に瓜二つなのである。ケルアックと袂を分けたキャサディは、メキシコ全土にLSDを広めるべくバスの運転手を買って出るのだが、メキシコの線路上で、(本作のマイク同様)身ぐるみはがされた状態で死んでいたという。まさに“ビート”を地でいく人だったらしいのである。に対してケルアックは『オン・ザ・ロード』で一躍“ビートの王”に奉り上げられたものの、実像とのあまりにもの相違に苦悩し、アルコール依存の末に非業の死を遂げることになる。LGBTQ、ドラッグ、仏教、即興演出、反戦….いずれにしてもアメリカのカウンターカルチャーを語る上で、絶対に外せないムーブメントがこのビートニクなのである。ゲイやバイセクシャルが一種の精神疾患と思われていた時代にこの“ビート・カルチャー”がなければ、おそらくLGBTQが今日のように日の目を見ることもなかったであろう。そして、その観察者に過ぎなかったケルアックが、手のひらを返さずそのままキャサディやバロウズ、ギンズバークと行動を共にしていたならば…そんな楽しい夢の続きを描こうとした作品だったのかもしれない。

期待させるのですが、俳優陣もすごいのですが、こういうストーリでないとダメなんですか？

過去に見たことがあったのですがもう一度見たかったので満足してます

公開当時に見て以来、切なくて再び見るのを避けていたら長い年月が経ってしまった。この作品以降のキアヌは様々なジャンルに挑戦し成長し、今やスピードやマトリックスが彼の代表作として有名になっている。この映画には、特撮も派手な演出もない。素晴らしい脚本と若く美しい将来性に溢れる二人の俳優の演技力だけ。でも、それに鳥肌が立つ。どこまでも純粋で不器用なマイクと割り切って自分の人生を歩んで行くスコット。別の道を歩み始めたときのスコットの表情に、どんな特撮よりもゾゾッとする。愛に飢え、愛に振り回されるマイクを演じるリバーの演技力は圧巻。もっと長く見ていたかった、惜しい俳優を無くしたと思う気持ちとも重り合って、一層切なさが増す。勝手な想像だけど、キアヌが５０代になり、スキャンダルやトラブルまみれのハリウッドスターたちとは一線を画しているのは、若いころに、こうした作品や俳優との出会いがあったからではないかなと思えてしまう。真夜中のカーボーイ、テルマ＆ルイーズに通じるものがある。永遠の秀作。

大阪人には嬉しい映画。現実と比べてニンマリ。中井貴一さんが上手なおかげで嘘っぽくならないのだろう。役者さんも豪華で見ごたえあった。

世界観がいい:sparkles:人権とは何か考える。

実際のリバーフェニックスの遺作は、「愛と呼ばれるもの」ですが、彼の死のおかげで、この「マイプライベートアイダホ」も伝説と化しました。しかし、実際の内容は、自由に生きようとする若者の社会、親に対する反抗、親の愛が得られず、精神的に抑圧された若者の葛藤がロードムービー的に描かれますが、きちんとしたストーリーはなく、先が見えず、観ていて疲れます。救いは、若い頃のリバー・フェニックス、キアヌ・リーブスのかっこよさ(美しさ)ですね。彼らのファンなら、これだけでいいと思います。もし、ファンでないなら、観るに堪えない中身の無い映画です。

何度見ても好きだなぁ。。歴史の中でほんとにそうだったら、面白いって思う大阪国。合図ひとつで、府民が団結するってめちゃめちゃわくわくするし、それがいつになるかわからないところも。。中井貴一さんと、堤真一さんのどちらも誠実な人柄がうまくてよかったし、笹野さんがとてもいい味だしてました。これくらいファンタジーなストーリが映画として面白くて好きかも。　ロケ地が日頃見慣れたところというのも嬉しい。　親子の会話・・一生に一度は、って感じました。

凄く面白かったんだけどなあ。というか、一期は良かったんだけど二期がなあ。。二期のラストが最悪なせいで面白かった一期が全て台無しになった感ある。