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奥崎は地獄の戦場でも正義を貫こうとし、怒りを溜めては発散してきた人物だと感じた。彼は上官に怒り、管理者に怒り、僚友を死なせた戦争の不正に腹を立てていた。これははっきり言って戦争神経症、PTSDではないのか。この何をしでかすかわからないような狂気こそが、戦争犯罪を告白させることになるというのも皮肉だが現実だった。日本兵たちは自らの所業に口を拭い、知らぬ顔で極楽に行こうとしている。神軍平等兵はそれを許さない。この物凄いドキュメンタリーは決して消えてはならぬ戦争の狂気の時代の記憶を保ち続けるために、永久保存すべきだろう。

自分は50過ぎであり、スターリンのことはさすがに知らないけど、ブレジネフ以降のソ連にはそれなりに思い出はある。しかし全然面白くなく、途中で飽きて見るのを止めてしまった。本当にどこが面白いのかね？コメディタッチって言われてもねえ。

※個人的な鑑賞の感想です。この映画を見るタイミングってわたしいつも同じテンション。くそつまんないしがらみの手が大勢で押しよせてきて脅してくるんだけど、やっぱりおかしいよね？ってもがいて逃げ出そうとするんだけど、引き戻されちゃいそうになって、そんなの嫌だ〜！！わたしはわたしを信じたいの〜！！！　あ〜景気付け！！　　...という時に見るとすごくいいのです。　自分を信じて勝ちたいなという時に見るととてもいいですよ。これからもなんども見ると思います。よろしくおねがいいたします。

奥崎氏のことを聞き及んで　絶対に観たいと思いDVDを購入しました深く学ばされることが多くありますインドネシアで没収されたフィルムを是非返して欲しいものです

この作品で、自転車のロードレースがあることを初めて知りました。ルールも何も分かりませんでしたが、レースのシーンは迫力があり、思っていたより楽しめました。ただ、ストーリーはレースが中心、ある意味かなり地味なので、45分だから最後まで見られたかなと。大人のためのアニメという印象でした。

スターリンからフルシチョフへの権力の移行をコメディで描く、なんとも平べったい映画。でもこの薄さが、実は深い闇と相反して効果を上げている。ケラケラ笑った後、実は深刻だよなって。

まず、本作品の奥崎謙三には全く共感できるところがありません。彼の自動車修理工場には工場には似つかわしくない政治主張の看板が大きく掲げられていますが、おそらく大多数の人にとってあの看板を見て異常さを感じることはあっても内容に共感することはないでしょう。冒頭の奥崎氏の結婚式の媒酌人の挨拶では自分と新婦の前科を紹介するのみならず家族制度を否定して、結婚式の場で結婚の根本を否定するという信じられないことをやらかします。その後、この作品はパプアニューギニアで終戦直後に発生した殺人食人事件を奥崎氏が過去の関係者を訪ねて真相を追うという構成で、その事件の悲惨さと特殊性から奥崎氏に感情移入ができそうですが、彼は口を噤む関係者には時に唐突に暴力を振るい、説得の内容も舌弁ではあっても非論理的で独善的なために、むしろ彼に執拗かつ脅迫的に詰め寄られて渋々過去の苦い経験を白状させられる関係者達に同情してしまいます。作品を通じて見られる彼の言動の根底にある正義は、人間や社会の矛盾を直視せずに目先の矛盾を批判して神の名を騙って正当化した稚拙なもので、実態は小市民の感傷的なルサンチマンが肥大化したものにしか見られません。作品内容も人物の関係が複雑な割にナレーションや図を用いた具体的な説明もなく、老人同士の聞き取りづらい会話だけが続くために、何の予備知識もないままこの作品を見ると、話の流れが理解できないまま唐突に奥崎氏が最後に理不尽な事件を起こしたようにも見れてしまいます。本作品は多くの映画賞を獲得していますが、作品の芸術性や表現力そのものより、旧日本軍の悪辣さや醜悪さを表現した政治的価値に付けられた物のように推測されます。彼の行動は、この作品が発表された80年代末期であれば「悲惨な戦争が齎した狂気」と解釈されたに違いありません。しかし、奥崎氏の発言や暴力性、工場と乗用車の視覚的異常性から、初見では狂人の言動のように見られますが、普段の紳士的な振る舞いや暴力を振るった直後に警察に電話で丁寧に説明している様子から、彼の行動は終始理性的であったことが解ります。工場の看板や乗用車のメッセージは一見狂気的ですが、実際は彼のプレゼンテーション能力と論理的な文章作成能力の低さによるものだけで、狂気とは別の異質的なものです。この作品の最後に彼は自身の暴力の正当性を訴えます。これは当時の反体制主義やアナーキストにとっては当然の論理だったのでしょうし、彼はその論理に忠実に従って行動しただけなのでしょう。そして、それは戦後世代の一時的な狂気などではなく、少なくとも2021年の現代においても、稚拙なメッセージや暴力からはかなり巧妙に隠されてはいても社会に顕在化している点で、人間の本質的な醜悪性を隠さず表現した作品として星5とします。

エースに尽くすアシストに、優勝に絡むチャンスが訪れたら・・。エースになれない自分に重ねて感情移入して見てます。毎日のローラーにやる気を注入。ベンガ！ベンガ！自転車乗りなら必見です。

コメディなのか何か分からない内容でした。

狂人とも言える主人公。でもそれは、そうせざる得ない人間としての道義に基づいた感情から発するもの。国防は大事だと思う。第2次世界対戦時の軍部がおかしかったのだと思う。でも、次に戦争するときにこうした悲劇が怒らないよう万全の体制があるのか？それなくして国防を語ってはいけないのではないか？私はそう思いました。上映回答で何回かお見かけした原一男監督の語り口からは怖いけど必死になってこの狂気を撮り続け正視し続ける真摯な精神を学びました。