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一話だけみて辞めました

原作は未読です。タイトルをみた際に「青春男と電波女」的な可愛い女の子が出てくるだけ（といったら失礼ですが）のアニメかと思い完全スルーしていましたが、評判が良かったので視聴してみました。内容としては「化物語」と「俺ガイル」を足して2で割ったような感じですが、個人的にはそのどちらよりもキャラクターに好感が持てました。ラノベ特有の若干寒い?応酬はあるものの、メインターゲットのハイティーンから見れば素直に面白く、それ以上の年齢から見ればある種ほほえましく見れる程度のものです。（個人的に化物語みたいなグダグダした言葉遊びは苦手なのですが、本作品は楽しく見ることができました）女の子は変に萌えに媚びている感じもなく性格の芯を感じることができ魅力的です。もちろんちゃんと可愛いです。そして何より主人公がただのやれやれ系と思わせつつ実は熱いハートを持ったまさに「青春野郎」なところが非常に良いと思いました。萌えアニメにありがちな意味もなくモテるモブ男ではなく、男から見ても「こりゃ惚れるわ」と思える気遣いが出来るナイスガイなので、観ていて不快になりません。一部「童貞の妄想丸出し」といった意見も見られますが、それは登場人物の上辺だけしか見られていないか、予想以上に青春していて斜に構えてしまっているのではないのかなと思います。SF要素はあくまでもフレーバーで、むしろこれでもかと思えるほどの青春モノだと感じました。気付いたら一気観してしまったくらいに面白いので、食わず嫌いせずに是非とも1話試しに視聴することをオススメします。

話が薄っぺらい感じで、且つ、主人公の感覚についていけませんでした。このアニメが何を伝えたかったのかも良く分からず、、評価が比較的高かったので期待して見たのですが、個人的には残念な出来でした。

だいぶ面白いですが、好みが分かれます。以下ネタバレを含みます。思春期症候群とは、メタ的に言ってしまえば作品のテーマを落とし込むためのギミック。これによって桜島さんのときは空気、双葉さんの時は「自分が嫌い」という感覚…など、思春期の頃に強く影響される何かをエンタメ的に表現することができ、解決したときに問題そのものも無くなるためわかりやすい。言ったら怒られるかもしれませんが、化物語シリーズの「怪異」に近いものがあります。構造そのものは他作品でも見られるものなので、キャラクターの深さが作品の優劣をわけると思います。私は結構面白かったです。主人公イケメン過ぎだけど、他作品も似たようなもんです。この作品が向かない人は、思春期症候群というギミックが「原因不明」で「謎化学で説明される」という部分が気になる、他の方が言ってましたが「面倒なガキの自意識の主張なんて他人が知ったことか」と思ってしまう（もしくは自意識の解決にエンタメ性を感じない）、主人公が気に食わない、あたりになるかと思います。思春期症候群とガキの自意識的な部分、両方ちょっとづつ思ってしまうので、星4としました。思春期症候群はもう少しなんとかなったような気もします。

原作未読ですが、知らない謎の女性との思い出、日記を見せて主人公も見てる人も「？」になる見せ方はまさに作中の主人公と全く同じ状況、気になる好奇心が生まれました、SF系ラノベでよくあるアニメ化すると語りや説明が主軸になり主人公キャラが無表情になりやすい。この作品はまさにイメージ通りですが。ちょいちょい会話に小さなボケとツッコミが入って入りやすい、会話の一言一言の言葉選びのセンスがいいですね、これを機に原作を読んでみようと思いました原作者の力量が伝わってくる良い作品だと思います。

原作とアニメと劇場版を見ました。感想としては「綺麗にできている」です。作画もそうですが、話を良くまとめられていました。アニメは多少の原作カットはありますが、気にならないほどです。劇場版は少し肝心な部分がカットされていて（個人的に肝心な部分と勝手に思っています）なんでだー！と思いましたが最後まで綺麗にできていました。

TVアニメから劇場版まで一気見、とても面白かったです。TVアニメだけでは理解できないところが、劇場版で完結し納得できました。主人公は、毎回不思議な現象に巻き込まれ解決していくのに「目が死んでいるよ」と言われるような一見無気力っぽい高校生ですが、結構ナイスガイ。毎回実験室で理系女子に相談して、量子力学のわかるようなわからない説明を受けて最後は「やっぱりブタ野郎だね」とさげすまれる、面白い定型パターン。人が見えなくなったり、入れ替わったり、同時に二人存在したり、同じ時間をくり返したりとありえない不思議な現象を「思春期症候群」と軽く片づけてしまっているところが、ストーリーが複雑にならず返ってよかったと思います。ちりばめられた伏線が、巧につながっていくので、よく練られた作品だと思います。

不思議な事件が、考えてみれば思春期にある悩みばかりで共感できます。絵がキレイ！

一気見してしまいました。非常に面白く、続きは小説を読ませて頂きました。後から調べてみると、さくら荘の作者さんなのですね。あちらも昔に読んだので面白さは知っています。揺れ動く思春期の心の機微の描写がとても上手いと思いました。現代ならではの若者の悩みや辛さがきっとよく表現されているのだと思います。物語によっては、大団円のハッピーエンドではなく、ビターエンド。なんとも切ない終わり方をする話もあります。まぁ主人公の性格や言い回しなど、現実に居たら痛いだけなのでしょうけど、そういうのをフィクションとして捉えられる感性を持って見てほしいですね。あくまで娯楽作品ですから。非常にオススメです。青春ストーリー、軽いSFそういったものが好きなら楽しめると思います。

この作品はいろいろな意味ですごいと思いました。・80年代SFをベースに脚本が書かれているように感じられるのがすごい。　アシモフや(スタニスワフ)レムの小説にある、死と再生が背景にあるように感じられるのもスゴイ。　これは2019年劇場版で確信しました。　(タイトルのP.K.ディックはあまり関係なかったです。)・牧之原やかえでなど、娘(子)を中学まで育てた経験へのある者へのメッセージがあるのがすごい。・高校生だったり、恋愛だったり、病気だったり、いろいろな経験者にも通じるものがあるのがすごい。・何よりこれだけのメッセージを埋め込んでおきながら、分かる人間にしか分からないようになっているのが　企画/営業的にものすごい。(さすがに2019年の映画で模範解答？がひとつ出ましたね)私の人生はまだ50年そこそこですけど、長生きするものですね。すごい時代になりました。