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サスペンスチックな暴力表現と既成概念を揺さぶる演出が得意な「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督が2007年に手掛けた犯罪再現映画の怪作。実際に1960年代の米国で起き、その後に迷宮入りした劇場型の連続殺人事件を事実に沿ってトレースしたストーリーで、暗号を含んだ殺人予告を受け取った新聞社とサンフランシスコ市警による犯人追跡を2時間40分の長尺で描く。アクションは殆ど無いのだが、警察や新聞社を巧みに騙して翻弄する犯人、状況証拠ばかりで決定打に欠いて逮捕出来ない焦燥感、模倣犯に混乱ばかりさせられ遅々とする捜査、筆跡鑑定の壁、捜査の長期化を市民に突き上げられる悔しさなど、観客は何度も期待を裏切られ、焦らされるがそれが現実なのだから文句が言えない。防犯カメラや科学捜査が進んだ現代から観れば歯痒く見えるが、中途半端な証拠では逮捕できない“米国司法の徹底”は意外にも為になった。普通のサスペンス映画では上手い展開から動かぬ証拠を掴んで“犯人逮捕の大団円”に進む筈が、本作ではそうならない。名探偵ばりに事件の筋を読んで仮説を作り込み、99.9％は真実らしく見えても、証拠が無ければ捜査当局は手も足もでない。その心理模様を、新聞社の挿し絵漫画家ジェイク・ギレンホールと特ダネ記者ロバート・ダウニー・Jr、焦るＳＦ市警捜査官をマーク・ラファロが見事に演じて、臨場感を高めたのは特筆モノ。世界的にも現金決済が大好きで、監視社会を忌み嫌う日本人は、一方で警察には冤罪の無い、完璧な捜査と高い検挙率を要求する厳しい国民だ。民主主義国家で在れば在る程、捜査には時間が掛かり、警察も丁寧に対応しないと糾弾される。昨今の「カルロス・ゴーン事件」やテレビ番組「警察24時」などを観るにつけ、何と優しい検察・警察かと思うが、この先もそれで賄えるのか自信がない。マイナンバー制で決済や住民登録、所得や税収、犯罪歴や医療情報等を合理的に管理する社会に、国民が腹を括る時期が迫ってきているのを感じざるを得ない。デヴィッド・フィンチャー監督作品の狙いとは、現実社会の様々な限界や破綻を見せつけて国民に悩ませる事なのだろう。素晴らしく、嫌らしい監督だ。

この映画は字幕の方がいいかも。

仕事のできない人たち列伝のような映画。結局科学捜査が進んだ2002年のDNAでも確証は得れない。デビット・フィンチャーってセンセーショナルに見せておいて結局「だから何？」と思わせる映画ばかり。自分には性に合わない監督。見なければよかった。

結局のところ、主人公がこの事件にのめり込む意味が最後までわからなかった映画の演出のためかも知れないが（だとしたら本当にやめて頂きたいが）犯人の異常さより主人公の言動の方が異様かつ幼く非常に不快だった犯人が見てるかも知れないテレビや新聞にドヤ顔で出たり、家族（妻）を失望させてガキ同然に事件事件と右往左往するのははっきりいって不快の一言挙げ句の果てに妻に迫られて出た言葉が「誰かがやらなく（解決しなく）ちゃ」とか、いやおまえがする道理が視聴者には1ミリも伝わってねえよ！と一々挟んでくるホラー要素も不快、何かにつけて行動するのは夜・人通りのない・暗い場所、結局やることは真っ昼間でもできることっていうのがまた不快さを誘うどこまでがフィクションなのかは知らないが、せめて人に見せる映画を作っていただきたい結局の所、色々な面で監督や演出家のいらないエゴが見え隠れする映画だった

最後泣きました。まさかヨンドゥに泣かされるとは最初思いもしなかった…ネタバレなので詳細は書けませんが、うん、本当に泣けるかなり遅れてからの視聴になったけど、このシリーズが人気出た理由は分かりましたマーベルの中でも上位の名作だと思う

俳優陣も手堅いし（全員ＭＣＵに関わりましたね）、監督はフィンチャーだし、有名な事件だし、面白くないはずがない！と期待した割には面白くなかったです。すでに映画が現実を飛び越してしまっているので、こんなシリアルキラーでは何も面白味がない。殺害方法にも美学がなく、異常な行為もなく、そもそもなぜ殺害に及んでいるのかさえわからない。未解決事件だからしょうながいですが、確定的な証拠も見つからない。いろいろな壁のせいで犯人逮捕に至らなかったとも言えますが、それらの壁は警察が自らの為に築いている壁でもあります。もどかしさも中途半端、最後までダラダラ行って終わり。やはりセブンくらいのインパクトがないと、面白くないのでした。

そんなに残酷なシーンもない。そんなにストーリー展開も早くない。でも必ず救いがあって、安心して楽しめます！！

やっぱ実話を基にしたサスペンスはすごい

展開がおもしろい！

この映画は引き込まれる。こういう映画をもっと見たい